「止めろ!・・・離せ・・・っ!」 何が起こってるのか分からなかった。 −−−−−理解したくもなかった。 −−−−−当然認めたくもなかった。 これから起こる全ての事を無かった事にしたかった。 「おい!黙らせろ。」 「はい!」 必死の抵抗を力で捩じ伏せられ、それでも拒む真紀の顔や体を男たちは容赦なく殴りつけてくる。 口の中に血の味が広がり、ズキズキとする体中の痛みに真紀は眉を顰める。 両腕と両足を押さえつけられ、更に抵抗できない様に重くのしかかる男に真紀は何も見たくなくて瞳を閉じる。 「恨むなら兄貴だぜ。やつが悪いんだからな。」 降り注ぐ野太い声に頭を振る真紀を誰かが押さえつけかちゃ、かちゃと音がすぐ目の前から聞こえ真紀は動けないながらも必死に暴れた。 「頑張るね〜」 何を言われても、殴られて痛いよりも、これから起こることの方が何倍も怖かった。 何度も殴られ。生温いものが顔に押し付けられそれでも顔を背けようとする真紀の口を強引に開くと中へと押し込んでくるそれがなんなのかも知りたくなかった。 奥にまで押し込まれどうしようもない嘔吐感が真紀を襲う。 舌に触れるどくどくと鼓動してるそれを噛み切りたいのにそれ自体の大きさで口も上手く動かなくて何度か奥で動かされ青臭い苦味が広がり、ますまこみ上げてくる嘔吐感と生理的な嫌悪感で涙も滲んで目を開けても暗闇なこともあり、潤んだ目ではうまく、視界もきかなかった。 口を開放されて咽こんだ真紀に構わずに男たちはためらうことなく制服を乱しだした。 ごつごつとした乾いた指が後を探りだし真紀は痛みに顔を顰める。 何の潤いもされずに指はぎちぎちと奥へと押し込まれあまりの痛みに声も出ない。 まだ薫の方がましで、そんな考えを持った自分にも真紀は嫌悪する。 数回、指で探っただけの場所に熱い欲望を押し込まれそんな思考も消え去り酷い激痛が体中を駆け巡る。 「−−−−−−−すげぇーーっ!!しまるわ〜〜マジきついわ!」 「マジですか?・・・次はオレやりたいです!」 「・・・オレはやめときますわ。」 そんな言い合いすら真紀にはぼんやりとしか聞こえなかった。 あまりの激痛に意識を失いそうで、でも、こんな所で・・・その両極端の思いだけが真紀をただ占めていた。 血生臭い匂いとあの独特の匂いが鼻先に風向きのせいか匂い、抵抗すらできずただ犯される自分に真紀は泣きたいのか怒りたいのかさえも分からなかった。 上にも下にもこれでもかと言うほど精液をぶちまけられ、開放されたのがいつなのかも分からないほど暫く起き上がる事すらできなかった。 結局、なぜ、こんな目にあったのかもはっきりとした理由も分からず、真紀はどこもかしこも痛む体を起こし、放り出された制服を暗闇の中探し出し、べたべたの体に着込むと、家への道をゆっくり、と進みだした。 ******************** 「遅かったね、真紀。今日は・・・!」 説教を始めようとして薫は青褪めた顔で真紀へと走り寄る。 「・・・どうしたんだ、それ。」 泥だらけの制服と薄っすら痣まで出来てる顔に手を伸ばしながら薫は問いかける。 そっと伸ばした指先で口元の血を拭おうとする薫を真紀は反射的に顔を背け拒んだ。 「真紀?」 「・・・触るなよ!」 拒みながらもよろける真紀に薫は腕を伸ばすと、有無も言わさず抱き上げる。 「・・・・・・っ!」 「理由は風呂場で聞くよ。・・・傷がしみるだろうけど、我慢しろよ、また派手にやられたな。」 「・・・降ろせよ!・・・自分で・・・」 痛みに顔を顰めながらも叫ぶ真紀を薫は無視すると風呂場のドアを開ける。 「自分で?・・・動くのも辛いのに出来るわけ無いだろう。」 「・・・・・。」 脱衣所の床にゆっくりと降ろし問いかける薫に、無言のままの真紀に構わず汚れた制服へと手を伸ばした。 「−−っ!・・・やだ・・・触るな・・・」 「真紀!・・・落ち着けって、ただ、脱がすの手伝うだけだから・・・」 極度に怯えて暴れる真紀を必死に宥めながら薫はゆっくりと、でも確実に着ているものを一枚ずつ脱がしていく。 顔だけの傷じゃなく体中の傷や青あざに喧嘩だろうか?と最初は思った。 また、派手にやられたものだと珍しい事もあるとさえ思った。 真紀は争いを好まない。 なるべくその手の争いは避けて通るし、今までこんな事すら無かったのにどうしたのだろうと軽く考えてた薫はただの喧嘩じゃないことにズボンを脱がせて確信した。 上を脱がした時よりも凄い拒絶を押し切り「嫌だ!」と叫ぶ真紀を宥めながらも、強引にズボンを脱がせた薫は言葉が出てこなかった。 「−−−もう、良いだろ・・・自分で、するから・・・」 鼻を鳴らし、言う真紀に薫は呆然と顔を上げる。 でも顔を上げた薫に真紀は思わず逃げようとして後ろが壁なのに、今更気づき嫌な汗が流れだした。 「誰?・・・オレが知ってるヤツか?・・・一人じゃないだろ・・・」 肩を押さえつけ問いかける薫に真紀はただ首を振る。 もし、告げたら薫が何かしそうで怖くて、ただ頑なに首を振り続けた。 「言えよ!それとも、真紀も合意だったのか?」 合意は無いだろう、と思いながらも問いかける薫に真紀はただ睨むだけで口を割ろうとしなかった。 「そういう、態度にでるんだ。」 頑なな真紀の態度に薫の口調が変わる。 笑みを浮かべた薫は獣が獲物を捕食する時の様に鋭い目をしていた。 ぶるり、と震える真紀に構わずに、顔を近づけると薫は傷口をゆっくり、舐めとる。 「・・・薫・・・さん?」 躊躇う様に問いかける真紀に薫は笑みを返す。 「言えない相手なら聞かないけど真紀には、おしおきしないと。・・・オレ以外を銜え込んだんだから、ねぇ。」 「なに、言って」 「強姦だろうが、輪姦だろうが、合意だろうが、別に良いよ。でも、真紀はオレのものなのに他人を銜えたんだ。・・・おしおきが必要だろう?」 「・・・やめ・・・んんっ!」 食いつかれるようなキスに拒否の言葉は封じられ、歯列を割り強引に舌を差し込んでくる。 押しのけようと腕をおもいっきり突っ張るが昨日の様に、一昨日の様にまるで相手にはされず躊躇う素振りも見せずに薫は体を弄りだす。 ******************** 胸の突起を甘く噛まれ吸われ片方の手で摘まれたり、何度も弄られ甘い痺れが体中を巡りだし真紀はつい拒んだはずの薫の腕を掴む。 ここが感じる場所だと散々刷り込まれた昨日を体はしっかり思い出す。 「あっ・・・あっ・・・んあっ・・・・」 喘ぐ真紀に薫は笑みを零し何度もぷくり、と反応した突起へとキスを繰り返しながら下肢へと序々に手を進めてくる。 「ねぇ、いい加減に言う気にならないかな?」 低く囁く声に真紀はただ頭を振る。 薫は溜息を漏らすと下肢へと顔を埋める。 ぴちゃり、とする音にぴりっとした痛みを感じ真紀はピクリと体を揺らす。 「傷になってる・・・」 舌で少し濡らし、濡らした指でゆっくりと押し開き薫は中を確かめてるのかぽつり、と呟く。 息が、かかり羞恥で身じろぐ真紀に薫は指を離し顔を上げる。 「何の準備もなく突っ込まれて真紀は感じたのかな?・・・強姦じゃないなら合意だろ?このまましてみる?」 その言葉に青褪めた顔で必死に首を振る真紀に薫は腰を押し付けてくる。 布越しなのに形が変わるのに気づき真紀は逃げ出そうとする。 「・・・っや・・」 「嫌なら話して。このまま強引にされたい?」 中身を取り出そうとする薫に真紀は必死に頭を振るだけで頑なに口を割ろうとはしなかった。 |
いい加減凄い所で終わらすのを止めないと・・・すいません。まだまだ続きます。