静かな部屋の中、微かにかたかたと足を鳴らす机の上に体を投げ出したまま悠里は身動ぐ。 抵抗すら虚しくたかがキスに溺れ力を失くした悠里の両手をネクタイで拘束するとそのまま机の上へと押し倒し、手早くズボンと下着を取り払い両足を押し開き泰隆はその中心へと顔を埋めた。 だから机はさっきからかたかたと悠里が身じろぐ度に音を鳴らす。 泰隆が顔を埋めた場所から聞こえてくる卑猥な水音が聞きたくなくて悠里は机の鳴らす音に耳を集中しようとするけれどすぐに意識は刺激を与えるほうへと向けられる。 舌の感覚も口の中に包みこまれている、そんなもの見なくても分かるほど教え込まれたソレを今、再び行われるとは思ってもいなかった。 ねっとり、と悠里のソレに絡みついてくる舌は口の中で先端をぐりぐりと突いてくる。 その度に零れそうになる喘ぎを堪えて身じろぐ悠里は今にも爆発しそうな快楽という熱さを必死に堪える。
不意に冷たい空気があたるのに、重い体を必死に動かした悠里はソレから口を放し顔を上げる泰隆の視線にぶつかる。 ちらりと視界に入った自分のソレは勃ちあがり先は舌で突かれたせいなのか先走りの液のせいなのかてらてらと光っている。それに戸惑い視線を逸らす悠里に構わず身を起こした泰隆はただ笑みを浮かべるとそのまま顔を近づけてくる。
「拒まないと先に進めるよ?・・・・・快楽に喘いでたんじゃ、駄目じゃん。」
面白そうに告げてくる声に唇を噛み締めたまま睨み付ける悠里のすぐ傍へと迫った泰隆は笑みを崩さないまま舌を伸ばしてきた。顔を背ける悠里の顔を手で押さえるとそのまま深く口内へと入ってくる舌からは苦い味がして、何をされていたのか、改めて教えられたようで悠里はただ泰隆を睨みつけた。 だけどその視線には勢いすらなくて、体の内に点けられた熱の開放を訴えるかのように少しだけ目は濡れていた。 泰隆は更にキスを深くすると濡れて勃ちあがったソレに手を伸ばし扱き出す。 熱い手に包みこまれ、先をたまにくすぐられるように触れられ、上も下も泰隆の思うようにされた悠里は潤んだ目から初めてぽろり、と透明な液体を落とした。
*****
「・・・・・んっ・・・・・んんっ!!」
口の中、激しく掻き回す舌に翻弄され、悠里は苦しそうな声を漏らす。 縛られた両手を握り締め、それでも身じろぐ悠里を難なく抑えつけた泰隆は握りこんでいたソレから手を離すと更に奥へと手を伸ばす。 つぷり、とまだ堅い蕾を指で突かれびくり、と体を揺らす悠里の体へと更に圧し掛かり深く合わせた唇の角度を変えながらも離そうとはしない。 飲み込み切れない唾液は唇の端から耳のすぐ傍を伝いさっきからだらだらと零れていた。 唾液や涙、それだけじゃなく深いキスのおかげで息継ぎすらまともに出来ない悠里は息苦しくて鼻水すらも垂れ流す。 それでも泰隆は何ひとつ止めようとしないまま蕾へと沈んだ指もゆっくりと中で動き出す。 硬く閉じたままの中でゆるゆると動く指がある一点に触れた途端に悠里は体をびくびくと揺らした。
「ふっ、んっ・・・・・んあっ・・・・・」
苦しそうにもがき唇を離した泰隆の下で堪えきれなかった喘ぎを零す悠里を見下ろし彼はそこを指で何度も触れる。 指を中に入れた時に少しだけ力を無くし半勃ちになっていた悠里のソレも勢いを増し、先からだらだらと先走りの液を零しだした。俗にいう「前立腺」。男同士の行為には必ずと言っていいほど必要不可欠な刺激の元。 そんな事は分かっていたし、過去に何度もそこを弄られ達した事すらあったけれど、悠里は抑えきれない喘ぎを零しながらぼろぼろと止まらない涙を絶えず流す目で泰隆を見上げる。
「楽になれば?・・・・・流されてみる?」
相変わらず笑みを顔に貼り付けた泰隆はそう呟くとびくびくと震える悠里の下半身へと再度顔を埋める。 ぬるり、と湿ったものが蕾の外側を這う。 びくり、と大きく波打つ足に構わずそのまま指の入っている場所を舌で突く。 中で蠢く指、外側から攻める舌、抗おうとしても悠里には何も出来なかった。 心と裏腹に悠里自身はさっきからずっと勃ちあがったままその存在を主張しているのが見なくても分かる。 体の奥で溢れだす熱に悠里は止める事の出来ない喘ぎに必死で頭を振った。
顔を上げた泰隆は身を起こすと悠里へと顔を近づけてくる。 またもや奪われた唇、同時にがちゃがちゃと金属音の擦れ合う音が耳に響く、そうして蕾の先へと押し当てられたの熱い塊に悠里はびくり、と体を揺らすけれどその体を泰隆は抑えこんだ。 指より太く、舌より湿ってもいないけれどもう既に熱く滾るソレを躊躇う事なく押し進める泰隆に悠里はひっ、と声にならない叫びを上げる。 ゆっくり、と沈んだ指とは対象的にずぶずぶと潜りこんでくるソレを押し出そうとしているのか飲み込もうとしているのかも理解できない体の内部の動きに悠里は唇を再びきつく噛み締める。
「・・・・・・っく・・・・・きっつ・・・・・」
締め付ける内部に微かな声を漏らした泰隆はそれでも一気に突きあげると息を吐いた。 顔へと微かにかかる息にそろそろと視線を向ける悠里へとそれでも崩さない笑みを浮かべた泰隆はそのまま腰をゆっくりと動かしだした。
*****
ぐちゅぐちゅと接合部から漏れだす濡れた音に混じり微かに乱れた息の音。 かたかたと揺れる机の上、両足の間に男を迎え入れた状態でぼんやりと悠里は天井を見つめる。 何度も奥を穿たれ、今なお中を犯されているなのに、意思とは反対に体は喜んでいた。 何度も抱かれ快楽を教え込まれた体は悠里の意思と裏腹に受け入れた泰隆の欲望を喜び、もっと奥へと誘いこんだ。 奥を突かれ快楽に喘いだ声を零しそうになる度に悠里は唇を噛み締めていたから、唇が痛む。 抵抗すら己の意思ではもう無理な程流された悠里は揺れるがまま天井を見つめこの行為が早く終わる事、それだけしか考えられなかった。 指でも触られた場所をその先で突かれ悠里は唇を噛み締めると拘束されている手をただ握り締める。 何かに縋る事すら許されない自由にならない体がもどかしくて堪らなかった。 次第に中で膨れ上がる熱い肉塊に呼応するように悠里自身の欲望も熱を持つ。 もう少しで熱が放出される、その瞬間が近づいている、「もう終わり」内心そう思った時だった。 こんな時に聞こえるはずの無い異音を耳が拾い、その違和感に天井だけを見ていた悠里は視線を彷徨わせる。
最初に目に入ったのは自分を見ている泰隆の手にしていた携帯。 開かれたソレの小さなレンズは悠里の視線を真っ直ぐに写す。
「・・・・・・それ・・・・・」
擦れた声で呟いた悠里の前で今度ははっきり、とフラッシュがたかれカシャリ、と音が聞こえる。
「最近の携帯のカメラ機能は結構有能でね。・・・・・一度撮ってみたかったんだ。」
悪意も感じさせない笑みを浮かべた泰隆にさっきまで熱かった体の熱が冷めていく気がしながら悠里は見上げた男を凝視する。
「・・・・・何、を・・・・・」
戸惑う悠里へと身を寄せた泰隆は軽くキスを一つ落とした後笑みを浮かべたまま携帯の画面を向けてくる。 映し出された画にびくり、と体を揺らした悠里へともう一度軽くキスをした泰隆は携帯を持っていない手を頬へと伸ばす。
「このままやってはい終わりじゃつまらないだろ?・・・・・だから口実を作りたくて。」
口実じゃなくてそれは脅しだろ、と内心思いながら青白い顔のまま睨み付ける悠里の上、それでも笑みを浮かべる泰隆のその笑みがとても怖く感じる。
「折角また会えたんだから、楽しもうよ、ね。悠里だって俺のものが好きだろ?」
耳元へと囁きそのまま一度引いた体を押し付ける泰隆に悠里はんっ、と声を漏らす。
「楽しもう、そう言っただろ?」
楽しそうにそう告げる男から視線を背けた悠里は勢いを増し突きあげる欲望に零れた声を必死に堪える。 熱く滾る欲望が体の奥で爆発したその時悠里の意識は闇の中へと落ちていった。
制服は整えられ、起こった事全てが悪い夢だと思わせるそんな状態で悠里は目を覚ました。 人の気配は感じられなく、制服のポケットの中から取り出した携帯の時刻を見ようとした悠里はびくり、と体を奮わせた。 手首に赤く残る痕、気だるい体、そして開いた携帯に映し出された画に悠里は息を詰める。 ほとんど裸に近い自分の痴態から目を逸らした悠里は携帯を握り締めると唇を噛み締めた。 ただの悪い夢だと思わせてくれない、酷い男の顔を思い浮かべかけ頭を振るとそのまま悠里は肩を落とした。 逃げられない、酷い悪夢に捕まった自分を慰めるように悠里は両腕で抱きしめるとそのまま立ち上がる気力もないまま長い事座りこんでいた。
何処へ向かうのかそしてこれは恋愛なのかも微妙なまま続きます。 これからもっと不幸になるので頑張れ〜♪
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